第2回「学校運営協議会」を開催しました
- 公開日
- 2024/10/31
- 更新日
- 2024/10/31
学校長より
10月24日(木)に第2回学校運営協議会を開催しました。学校の様子や生徒指導・学力向上についての意見交換の後、「校則と生徒指導」について熟議を行いました。委員の皆様からは次のような意見が出ました。(要旨)
・生徒がピアスや金髪、奇抜な服装をすることは、自己表現の一環だ。これを制限することは、生徒の個性や多様性を認めないことになりかねない。教育現場は、個々の生徒の自由な自己表現を尊重し、個性を大切にする場所であるべきだと思う。
・生徒の外見が学力や授業への集中に直接影響を与えるわけではない。重要なのは生徒がきちんと学び、授業に参加する姿勢だ。外見によって教育の機会を制限するのは不適切だ。
・社会全体が多様な価値観を受け入れるようになっている中で、学校もその流れに対応するべきだと思う。特に、将来的に職業や社会生活の中で多様性を尊重することが求められる生徒にとって、今からその考え方を学校で学ぶことが重要だ。
・外見に関して厳しく規制するよりも、なぜそのような選択をしたのか生徒と対話し、彼らの考え方を理解することが教育的ではないか。教師や大人が正しい方向へ導くためには、規制よりも対話が効果的だと思う。
・学校は教育機関であり、規律と規範を重視する場です。ピアスや金髪、奇抜な服装を許可することで、校内の秩序が乱れる恐れがある。全ての生徒がルールを守り、規範に従うことは、集団生活の中で重要な教育的価値だと思う。
・規律を守らない行動を取る生徒を教室に入れることで、他の生徒が「自分もルールを守らなくてよい」という考えを持つ可能性があると思う。特に若い年齢の生徒にとっては、模倣行動が起こりやすく、全体の規律が崩れるリスクがあると思う。
・奇抜な外見は、他の生徒の集中力をそぐ可能性がある。授業は学習に集中する場であり、外見によって注意が散漫になることは避けるべきだと思う。特にピアスや派手な髪色、服装は目立ちやすいため、他の生徒の学習意欲に影響を与える懸念がある。
・社会には多くのルールや規範が存在する。生徒が社会に出た際、どの場面でどのような外見や振る舞いが適切かを判断できる力を養う必要がある。学校で規範を守ることを学ぶことが、将来的に社会に適応する力を高めることに繋がると思う。
まとめとして、ピアスや金髪、奇抜な服装に対する過剰な規制を避けながらも、学校の秩序や学習環境を守るバランスの取れた方針を目指すことが重要で、生徒に多様性を認める姿勢を示しつつ、規範や社会的ルールの重要性も理解させることが、最も効果的な方向性ではないかと確認しました。
生徒指導主事から校則の見直し等については、今後も生徒と協議をして進めていくこと、合理的でないものについては積極的に見直すこと、一方で、自分の現在の頭髪や服装、そして言動が学校生活において適切であるかどうかを一人一人の生徒が自分自身で振り返り、自分で判断することもとても大切だということを指導・支援していくことが説明されました。
現在、生徒会本部の生徒や専門委員会で「学校の「ルールやきまり」について見直しを行っています。学校には、独自のルールが数多く存在し、秩序の維持や集団指導のしやすさを目的として定められたものや前例に従って残ってきたものも少なくありません。
これらのルールに込められた意図や、生徒たちに与える影響を振り返り、生徒が最善を考えた上で、ルールの改正が行わなければなりません。
その結果、最終的には、生徒たちの安全・安心・命を守るために必要なルールだけが残るのではないかと思います。今後、このルールや決まりは生徒たちと相談しながら、さらに改訂していく予定です。
生徒たちにとって、学校が安全で安心して過ごすことができる場所となるためには、私たち大人が変わらなければなりません。そのためには、対話が重要となります。目の前の生徒たちを思い浮かべながら、対話を通じて私たちは変わることができるということ、そして学校のシステムや構造も変えられるのだということを生徒に伝え、一緒に行動していきたいです。
その後不登校・長期欠席者生徒等の支援についても委員の皆様からは、「不登校の子どもを取り残さないこと」「柔軟な学び方や学びの場を用意すること」「子どもや保護者に不登校支援に関する情報をしっかりと届けること」などの意見が出されました。今後は、担当の教員と委員との懇談を行う予定です。
第3回学校運営協議会は、2月に実施する予定です。