学校日記

広野地区戦没者慰霊祭 6年

公開日
2022/09/27
更新日
2022/09/27

お知らせ

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 77年前、日本では太平洋戦争があり、多くの方が亡くなりました。それは広野地区でも例外ではありません。学校側の慰霊碑には、112名の亡くなった方の名前が刻まれています。広野小のすぐ傍にありながら、子どもたちは意識することもありませんでした。
 昨年から6年生は歴史学習、広島への修学旅行の平和学習の一環として、慰霊碑を訪問し、ご遺族の方のお話を聞く活動を始めています。さらに今年は、6年生の手で慰霊祭を行うことにしました。地域の遺族会の方や、津山市の遺族会の会長さん、その他の地域の方も来てくださり、思った以上の盛大な会となりました。子どもたちが中心となり、誓いの言葉や折り鶴を捧げた後、参加者全員で黙とうをしました。
 教室に帰って、ご遺族のお話を聞きました。お父さんが戦死し、結局遺骨も帰ってこなかったお話や、後継ぎのおじさんが戦死され、家の跡継ぎとなるために生まれてすぐ養子に出され、実の父母と過ごせなかったお話を聞きました。特に最後の方が、「戦争がなければ、本当の両親と過ごせた。戦争は多くの人の、人生を大きく変えてしまう。だから戦争はあってはいけない」と、子どもたちに語ってくださいました。テレビや文字として読むより、身近な方の体験談は驚くと同時に、身に染みるものでした。また今回の学習を通して、家族の中にも戦没者がいたことが判明した6年生の子もいました。
 ロシアとウクライナが戦争をし、多くの人の人生が狂わされる中、77年前に日本も同じような状況があったことに気づけた貴重な会となりました。